この記事では半導体業界にはどのような種類の企業があるのか紹介していきます。
半導体業界は大きく分けて以下の5つの種類に分けられます。
- 半導体材料メーカー
- 半導体製造機器メーカー
- 半導体製造メーカー
- 半導体商社
- 電子機器メーカー
半導体を作る工程から製品として売り出すまでの工程です。
ひとつずつ見ていきましょう。
半導体材料メーカー
まずは半導体の材料を作る半導体材料メーカーです。
半導体の材料にはシリコン(Si)、酸化ガス、フォトレジスト、金属など多くのものが使われています。
その中でも最もよく使われているものがシリコンです。
半導体材料メーカーはさらに
- シリコンウェハメーカー
- フォトマスクメーカー
- フォトレジスタメーカー
- ガスメーカー
- 薬品メーカー
などに分けられます。他にも色々な材料があります。
半導体を作るために多くの材料が必要であることがわかりますね。
化学系の企業が多いので化学を専攻していた人にはおすすめですね。
じっくり研究開発ができるポジションです。
半導体製造装置メーカー
材料メーカーが製造したシリコンウェハを加工するために半導体製造装置が使われます。
その装置を作るのが半導体製造装置メーカーです。
こちらも
- リソグラフィ装置
- エッチング装置
- 薄膜形成装置
- 露光装置
などなど多くの装置があります。
ここにはすべて書ききれないので別の記事で紹介しますね。
装置と言うだけあって機械や電気のエンジニアが活躍できるメーカーでもあります。
ソフト系のエンジニアの場合は組込みエンジニアと呼ばれるエンジニアになります。
ソフト系でありながらハードの知識も求められるハイレベルな現場です。
半導体製造メーカー
製造装置を実際に動かしながら半導体を作るのが半導体製造メーカーです。
製造メーカーって意味が被ってる気がしないでもないですがこう呼ぶらしいです。
製造メーカーは大きく4つに分けられます。
- IDM
- ファブレス
- ファウンドリ
- OSAT
の4つです。
半導体開発の工程を一貫して行うのがIDM
工程を分割して行うのがファブレス、ファウンドリ、OSATになります。
半導体を作ってるぞ!という実感があるので半導体が好きな人にはおすすめです。
半導体商社
製造メーカーが作った半導体を仕入れ他メーカーに受け渡すのが半導体商社です。
商社と聞くと文系のイメージがあると思いますが、意外にも理系の方も多く活躍していますよ。
お客様に製品の説明をしなくてはいけないため専門知識のある理系は有利とも言われています。
メーカーの要望通りの製品を受け渡し、開発をサポートする役割です。
中には自社製品を開発しメーカーとしての顔を持つ商社もあります。
メーカーとメーカーを繋ぐ業界の潤滑油のような存在ですね。
電子機器メーカー
我々が普段使っているスマホや家電を開発しているメーカーです。
これは半導体業界に入れるかちょっと迷いましたがせっかくなので入れておきます。
普段からお世話になっているメーカーなのでどんなものが想像はしやすいと思います。
電子機器というのは半導体が組み合わさってできているものです。
例えばiPhoneには約160億個の半導体素子が使われているというのですから驚きです。
もうほとんど半導体の塊みたいなもんですよね
まとめ
半導体業界は多くの企業が組み合わさってなりたっていることがわかったと思います。
企業によって化学系、機械系、電気系、ソフト系など色々なエンジニアを募集しています。
半導体業界は常に新しいテクノロジーを開発しています。
10年後には今では想像もできないような製品が誕生しているかもしれません。
決して楽に稼げるような業界ではありませんが、半導体業界に転職したいという方はぜひ挑戦してみてください。
皆さんの挑戦を心から応援しています。